Our Thinking
建築と自然、
その境界を溶かす
私たちは、建築を庭に「置く」のではなく、庭の一部として「生まれさせる」ことを目指しています。 木や石は、それぞれが長い年月をかけて育んだ表情を持っています。その素材の声に耳を傾け、 できる限り手を加えず、本来の姿を活かすことが、私たちの設計の出発点です。 派手さや主張ではなく、静けさと時間の積み重ねこそが、日本の庭園建築が持つ本当の豊かさだと考えています。
Three Principles
What Shapes Our Design
私たちの設計を形づくる三つの概念
Ma ― The Beauty of Space
間 ― 余白の美
何もない空間にこそ意味が宿る ― これが「間(ま)」の考え方です。橋と橋の間、石と石の間に生まれる余白を大切にし、見る人の心に静かな呼吸を与える設計を心がけています。
Wabi-Sabi ― Embracing Imperfection
侘寂 ― 不完全の美
木目の揺らぎ、石の欠け、苔の広がり ― 自然が刻む不完全さこそ美しいと私たちは考えます。経年変化を欠点ではなく成熟として受け入れる設計を行っています。
Shizen ― Effortless Nature
自然 ― さりげなさの中の技
高度に計算された設計でありながら、まるで最初からそこにあったかのように見せる ― それが「自然(しぜん)」の境地です。技巧を隠し、風景に溶け込む佇まいを追求します。
From Idea to Detail
思想は、
細部に宿る
理念は言葉だけでは完結しません。石畳の目地には苔が自然に広がるよう間隔を計算し、 四阿(あずまや)の向きは、朝日と夕陽、そして季節ごとの木漏れ日の角度まで見据えて決めています。
こうした一つひとつの判断の積み重ねが、静けさという抽象的な理念を、 実際に触れ、歩き、座ることのできる風景へと変えていきます。